北海道安平町深夜震度5弱の地震。聞こえない、使えない「防災無線」。

 

~「・・・・さい」「落ち着いて・・・」

          「お父さん、避難してくださいだって」?

 昨日、7月1日(土)。もう日付が変わろうとする23:45分頃。「ご・ご・ご」という音が鳴る。2~3日前にも、同様な音がなり家が少し揺れた?ため息子が「お父さん、地震あったよ」、と教えていたが、多分、あれはトラックだったろう。

 今回も、のんびり構えていたら、横の妻が「あれ?」。その声で眠気眼をこすり、半起き状態に。すると、ずんずん、とか言う感じの突き上げがあり、「おお?」、そのあと激しい揺れが3~4秒。家がみしみしと軋んだ。幸い地震はすぐ収まった。

 そのすぐあとに「お父さん、外で非難してくださいって流しているよ。」「?、これだけの地震で?」。外に出て、見ると、確かに「防災無線」が起動している。もともと、以前勤めた村のように、家屋の中にスピーカーがあるわけではないので、家の中にいたら聞こえないし、風が吹いても聞こえづらい、と不評の「防災無線」。外に出てみたら、「・・・・さい」「落ち着いて・・・さい」としか聞こえない。落ち着いて、何をするんだ?やはり避難か。津波の訳もないし、「火山?」。しばらくたたずんでいたら、「・・・TV、ラジオで確認を。」。そうか、慌てず、TV、ラジオをつけろ、といことか。それで一件落着。

 それにしても、なんとかならんのか、防災無線。その役割を全く果たせず、何とかの長物。まあね、平時にあまり大きなボリュームでも迷惑だろうし、深夜、役場の人は、周辺に住んでいないだろうし、いても、まさか仕事場に来て、防災車で放送して歩かないだろうし。本当の大きな災害がこんな夜中に起きたら、終わりだなあ、津波なら、逃げ遅れだなあ、などと思い、娘をあやし、就寝。息子は勉強に戻る。

 翌朝、新聞を見て感心。安平町の職員が役場に集結、情報収集にあたっている写真が掲載。大変なことだ。本当にご苦労様。短い時間で、いろいろ考えた夜だった。