突然来た娘からのライン。その心は?

~「お父さん。ピカチュウの人形欲しいっていってたよね?」

 ある日曜日。北海道とは思えないうだる暑さの昼上がり。まったく面白くない野球を見ていたとき。わがスマホが鳴った。「なんだなんだ?」(普段、あまり作動しないので、いざというとき慌てるのである)。「○○(娘の名前)からだ。なんだなんだ?」。横で笑っている妻を横目にスマホを見る。

「今、ポケモンセンターにいるんだけど、お父さん、まえ、ピカチュウ人形欲しいって言ってたよね?(うちには、もうすでに4体いるのである、ピカチュウが。)

「うん

「あれ?違った?・・・」ここで、ふとわかったのである。娘自身が欲しいのであるのではないか、と。友達でも近くにいて、高校生にもなって赤ちゃんぽい、と思われるので、「父親のせい」にしたのではないか、と。そこで、

「ああ、そうだったね。どんな奴?大きさは?価格は?」と矢継ぎ早に送信。

「(写真が送信)。1200+税」

「おお、そうか。じゃ頼む。お金は帰ったらね」

「OK!(喜びの絵文字)」

 その後、娘が帰ったので、聞いてみると、まさにその通り。あまりにもかわいいので、お金は払ってあげた。

 娘の心を当てた父の心に乾杯。楽しいひと時であった。いつまでこんな仲良しでいてくれるのやら。