核のごみ処分 使った分は「自分で埋める」。これしかない!地図で不信感は拭えぬ→わがままでしょう、やはり。

~「想定外」は、自分たち「国民」が選んだ道。

日本地図をオレンジや緑に染め分けた核のごみ最終処分の「科学的特性マップ」。政府はこれで、誰に、何を伝えたいのだろうか。「適地」に色分けされた自治体を不安に落とすだけではないか。 

 原発で使用済みの核燃料。これらは「再処理」すなわち、燃料として再び使えるものを取り出す過程を経て、搾りかすの液体(高レベル放射性廃棄物)を特殊な容器に封じ込め、地中深くに埋設することが法律で決まっている。

 猛毒の核のごみ。埋設後も厳重な管理が必要だ。その期間は十万年-。

 電力事業者らでつくる原子力発電環境整備機構(NUMO)が、埋設先を探し始めて十七年。候補地すら決められない。

 業を煮やした経済産業省は一昨年、処分地選定への関与を強める方針に切り替えた。その第一弾が「科学的特性マップ」と名付けた地図だ。日本列島を緑、濃い緑、銀、オレンジ色に塗り分けた。

 オレンジは、火山や活断層などがあるため、はじめから処分場にはできない地域、緑と濃い緑が、処分場を造っても良い地域。濃い緑は、より好ましい場所である。

 造ってもいい場所は、国土の約65%、全都道府県に及ぶ約千五百の自治体が含まれる。東京ディズニーランド羽田空港なども“適地”の中にある。

 公表されるやいなや、濃い緑に色分けされた自治体からは、不安と反発の声が相次いでいる。(東京新聞8、1社説より)

 

 7月の末。北海道では最近恒例の一時的猛暑。そんなある日、職場の窓を開けようとそのとってを下に引っ張ると、「ぽきっ」。綺麗に垂直に「割れ」た。熱さでやられたのだ。コンクリートもその作り方で強度もかわるが、永遠にその強固を保つわけではない。放射性廃棄物を閉じこめる「ガラス」。果たして10万年確実に、閉じこめておけるのか。未知の大きさの「放射線」にさらされながら。。。。当然ながら、だれもわからない。未知数・想定外が「想定」された方法なのである。

 ゆえに、「処分場」は、何十年たっても決まらない。「子孫に禍根を残すな」である。しかし、それでいいのか。原発は、そうこうする中でも「稼働し始め」、その廃棄物は「増え続けている」のである。その「電気」を我々は今なお享受しているのだから。(北海道は泊原発が再稼働していないので、今はつかの間、あてはまらないが。)

 つまり、子孫に、「だめな大人」として記憶に残る覚悟を、持たないといけないレベルに来ているのだ。あの「福島」のように。

 記事では「造ってもいい場所は、国土の約65%、全都道府県に及ぶ約千五百の自治体が含まれる。東京ディズニーランド羽田空港なども“適地”の中にある。」とあるが、放射性廃棄物の問題にしても、すべて、これからは「地産地消」。使った分は「自分で埋める」。これしかないのではないか。