男性チームコーチが高校生選手にパワハラ,辞任。「え?この程度で?」

~「ええ~この程度で?」。時代の変化と子供の変容についていけない「やりたがり教師」の末路。

 

指導陣5人辞任、選手22人のうち13人も退部申し出

 平昌冬季五輪代表選手も所属する、女子アイスホッケーチーム「フルタイムシステム御影グレッズ」(北海道清水町)で、男性コーチによる高校生選手へのパワーハラスメント行為があったとして、このコーチや監督ら指導陣5人が辞任し、選手22人のうち13人も退部を申し出たことが19日、チーム関係者への取材で分かった。

毎日新聞

 

 実際、え?この程度で辞任?退部?と家庭で話していた。しかも、「質の高い指導=大きな大会出場」を目指している「クラブチーム」で?と。

 今、中学・高校の部活動のあり方が問題になっているが、一昔(10年以上前)は、桁違いにひどかった。教える方も、部活動のあり方も。例えば・・・。自分も経験した(ほぼ素人だったが)バスケットボール。高校・大学と競技経験があり、その指導が「したくて」教員になった「やりたがり」教師。いわゆる専門家。動きが「ぬるい」と部員20名ほど円陣を組ませ、上から下から目隠しさせ、ほっぺたを「たたく」、イスを投げる、は当たり前。そんな競技だと、思っていた。選手は駒だ。それがバスケットボールという競技。ほっぺたをたたくのは、男性教師とは限らない。女性教師もたくさんいた。同様の行為をしていた。きんきん声を張り上げて。森○と言ったか。その誰もが北海道では、最後は教頭・校長になっていった。部活派閥・札教閥。だから、少なくとも北海道では、体罰もなかなかなくならないし、それを見て育った後輩も、何かに「気づかなければ」同様の事を繰り返す。コピーである。それを、苦笑いで見ながら「体罰撲滅」を唱える管理職になった「彼ら」。なぜだか、それを黙認している道教委。北海道の、特に石狩管内の部活動のあり方は、多分、また、変わらない。骨抜きだ。「彼ら」はやりたいのだ。それが生き甲斐だから。問題は、それを「権力」の下、そうでない教師や若手に押しつけることが、問題なのだ。

 本題からそれたが、今回のコーチが選手に叫んだ「ユニフォーム脱いで帰れ」なんて、優しい方。だって「なぐっていた」んだから。選手の視線で言えば「殴られて」いたんだから。へえ~。こんなんで辞めるんだ、大の大人が、てな感じなのだ。まあ、時代も変わり、子供には、親や子も、過度に「優しく」なったからなあ。それに、ついていけない「やりたがり」教師の末路ということなのだと思う。

 これも、ある意味、みんなが知っていて、知らない振りをしている「教育現場の闇」の大人版と言えるのだと思う。まあ、それに関知しない生徒。つまり、監督・コーチの辞任に反意を示して、退部した選手達。つまり、セクハラを訴えた選手と、それに反意を示し、指導者の退部と共に自分たちも退部した選手たち。同じ選手の中にも、2つのグループがいたということ。ここに、スポーツが、清廉潔白とか純粋とか、部外者が求める「世界」と違った「どろどろ」した世界があるという事を示してもいる。子供も大人も、スポーツに身を置くことで、そういう「現実」を学ぶのだろうか。そういう意味でスポーツ=社会勉強なのか。だから、学校現場で部活動偏重主義が改善されないのだ。