教師、紫煙が目にしみる 福岡市の学校内全面禁煙 「校門の外で」に厳しい声

~管理職や任命予備軍が守らないのだから。

  ・・・でも、まあ、生徒・児童のいないところで吸っているのだから。 

 「近所の中学校の校門前で、教職員と思われる大人がたばこを吸っている。子どもに喫煙の害を教える立場なのに、どういう意識なのでしょう」。福岡市西区に住む30代女性から、特命取材班にそんな声が届いた。他人のたばこの煙を吸い込む「受動喫煙」のリスクが叫ばれており、愛煙家は肩身が狭い。教育現場ではどうなっているのか。

 無料通信アプリLINE(ライン)でメッセージを寄せてくれた女性によると、平日は朝や放課後に2~3人、土日は部活動の合間にスポーツウエア姿の男性が校門の外に出てきてたばこを吸っているという。「授業で受動喫煙の危険性も教えているはず。生徒も通る校門の前で堂々と吸える神経が信じられない」と話す。

 学校での喫煙ルールはどうなっているのだろう。

 福岡市教育委員会は2005年、公共施設に受動喫煙対策を求めた健康増進法の施行を受け、市立の幼稚園や小中高校の敷地内を全面禁煙にした。16年8月には学校敷地内のプレハブ小屋を喫煙所として使い、教職員を誘って喫煙していたとして城南区の男性小学校長を減給処分にしている。

 さらに今年2月から福岡市役所が勤務時間中の喫煙を禁止したのに伴い、学校の敷地内外を問わず、勤務時間中は禁煙を徹底するよう各学校に通知を出した。

 休憩時間の喫煙は禁じていないが、そもそも教師の場合、勤務時間との境界線はあいまい。罰則はないとはいえ、女性が目撃した「教師」たちは、ルールに抵触しているように映る。(西日本新聞 2018年05月18日 06時00分 )

 

 自分は、もう20年も前にたばこを止めたから気楽だが・・・まあ、現場は大変。敷地内もだめ、もちろん、喫煙室なんてもってのほか。さあ、どうするか。これは、職員に範を見せるはずの管理職にとっても苦しい。なぜなら、彼らも多くは喫煙者だから。

 さて、多くの学校では、どうしているか。外に出たら近所の目が「うるさい」。多いのは、立場の弱い「公務補」さんに泣きついて、なんと、火の元である「ボイラー室」(だいたい地下)に小さい机や椅子を置き、喫煙室としている。滑稽なのは、そこは、生徒の通る廊下に面しているから、ある時、「ボイラー室」から大量の「先生」が出てきたり、何人も交代で出入りするのを目にすることになる。生徒は「ははん」と思うのである。その次は、駐車場にある自分のマイカー内。その次は、マイカーを移動して、近くの市民野球場の駐車場へ行き、しばしば喫煙。なんとも笑ってしまう。記事の校長は、たまたまの「事故」。災難としか言いようがないのではないか。

 ルール遵守を教える「教師」が抜け道を作る・探すのだから、言わんやおやである。ただ、なんでも、生徒・子供目線で良いとも思わないが。大人と子供は違うという事を見せ・教えるのも教育だろう。子供は、学校は勉強・修行の場だが、大人の教師にとっては「労働の場」である。だから、生徒と教師は、違って当たり前の行動はある。大人が萎縮してはいけない部分もある。親だってそうだろう。自分の「夜」の生活を子供に赤裸々に話すのか。子供と大人は違うのである。そうそう、記事では、「休憩時間の喫煙は禁じていないが、そもそも教師の場合、勤務時間との境界線はあいまい。罰則はないとはいえ、女性が目撃した「教師」たちは、ルールに抵触しているように映る。」とあるが、そもそも教師の1日に厳密に「休憩」と呼べる時間は保証されていないのだ。そういう意味では、喫煙者にとっても、学校は「牢獄」のようなものなのかもしれない。