北海道の紅葉のはじまりを。札幌「滝野すずらん公園」にて。
~身近すぎて気付かない「宝石」。紅葉に出会いに。
13日(土)紅葉を見にどこかに行きたいという妻と、札幌の「滝野すずらん公園」に出向く。滝野すずらん公園は、子供が小さい頃、遊具を目的に行った以来か。幼少のころから身近な存在すぎて、意外に軽んじていたのだが。紅葉には、若干早いか、と思いつつ、朝8時30分ごろ家を出発。9:30過ぎに、第一の目的の「鱒見の滝」を見に駐車場に車を止め、出発。(駐車料金は420円。このあと、いろいろな駐車場も、FREEPASSである)。
5分ぐらい、木漏れ日の中を歩く。小鳥の声、時たま見える「紅葉のはじまり」に心安らぐ。ふと気づくと、空?から黄色の落ち葉が「ひらひら」落ちてくる。なんとも幻想的。妻がそれを見て「俳句ぐらい作りながら歩いたら」というので、まず短歌を一首。
「ひらひらと 白く舞い散る 葉一葉 表に光 裏にかなしさ」
そんな句を考え考え歩くうち、左手に小川のせせらぎが聞こえてきた。
静謐な空気に包まれる小道。正面には、最後の緑・黄色。薄赤の紅葉が見えてくる。
そうして見えた最初の滝のすごさ。近くの渓谷で見慣れているはずが、しばし見とれた。
ここから、滝の30CMそばまで行けちゃうのである。靴が少ししみるぐらいの近さである。
しぶきがかかるすぐそばの「接写」である。胆振中部地震の影響で、全国滝100選にえらばれている「アシリベツの滝」は、橋脚が浮き、地面も割れているとかで、見れなかったが、十分の見ごたえである。
その後、車で3分くらい、次の滝の「白帆の滝」を見に、新たな駐車場に。そこから、7~8分ほど歩いたろうか。見事な紅葉に目を見張る。
そうして見えてきた「白帆の滝」は、少し前に見た「鱒見の滝」から一転、「しおらしい静謐」を感じさせる滝である。
そこから戻るすがら、若夫婦と小さな子供が楽しそうに歩いている。子供は自転車に。ふとつぶやく。「俺だったら、やはり、手をつなぐなあ」。「何言ってるの。子供が嫌がって手を放して走りだすわ」「まあね。子供も親も手をつなげるのは、ほんの短い時間しかないのになあ。」妻は黙って笑っている。そこで見た「紅葉」。
それにしても、と浮かんだ考え。「いつからちょうちょを見なくなったのだろう。子供のころは、アゲハはともかく、モンシロチョウやモンキチョウはわんさかどこにでも飛んでいたのに。トンボは見るが、ちょうはほとんど見ない。・・・絶滅したのか?」
いちおうここは、「コムラサキ」などのめずらしいちょうも見られるというふれこみなのだが・・・。その後、森の中を2時間ほど散策し、帰宅の途に就く。来週は、紅葉の見ごろだそうである。