小樽塩谷丸山登山。たかが700メートルのはずが・・・・。
猛暑(AM10:00時点31度)のせいか、年齢のせいか?今年初の登山。
今年初の登山。今年こそは北海道の代表山たる「羊蹄山」を、と思いつつ、年々高度の低い山を、しかも回数も減りつつあるなか、妻と小樽の塩谷丸山を登ることにした。最初は、軽く、でも頂上が涼しい山という妻からの何度の高い要望を踏まえての決断である。
「北海道の山」に掲載されている、登山データは以下のような感じ。
- 技術度:★☆☆☆
- 体力度:★☆☆☆
- 参考コースタイム:2時間10分
- コースの距離:6.0km
さて、午前8時30頃自宅を出発。高速を使い、途中、新たにできた後志自動車道を使い、9:40頃現地近くの「無人駅」につく。登山道には、簡易トイレがあるが、どんな案配だかわからないという情報だったので、無人駅とは知らず、JR北海道塩谷駅に向かったのである。
ご多分にもれず、1時間に1本しか列車はなく、人っ子一人いない。無人駅。JR好きの娘は喜びそう。さて、肝心のトイレだが・・・。
水洗トイレのわけはなく、いわゆる「ぼっとんトイレ」。貯めるんです、すべてを。そしてバキュームカーで吸い取る式。紙も何もありません。一応、水で洗ったりしているようでした。
さて、この駅を越え、すぐの踏切を左折します。
そのまま、道なりに、脇にある案内板を見落とさず、二叉路を左に。間違って右に行くと迷路の気分になり、迷うかも。順調にいくと高速道路の下あたりに着きます。
ここからを越えて駐車場とトイレがあります。10台から15台は止められる。さて、車を無事駐車し、こんな看板があるので、それに「従い」10分ほど歩きます。
登山届けに記入しようとしてみると、目の前にいけめんの大学生風の青年が。一言二言かわし記入・・・・。自分たちとこの若者しか書いていない?2人?そうして、道ばたの野いちごに感動したりしながら、歩き始めました。
見事な野いちごに感動しながら、歩いていると、地面にぼつぼつとたくさんの穴が。すわっ、地蜂(黒スズメバチの巣)か?とおののいていると、妻が、「わーすごい!蝉が出てきた穴だわ!」。妻は虫に詳しい。そういえば今年はすごく蝉が鳴いている。この時の気温32度。(・・・失敗したかも?)
だらだらと歩き始めました。とにかく暑い。40分ほど歩くと、ガレ場(岩場)が出現。
こんな感じの中途半端な坂がずーと続くのだ。しかも猛暑。この段階で用意したお茶・水1リットルをほぼ飲み干した。しかも何合目という案内板が何一つない。いつまで続くんだ、この苦行。しかも両脇は高い木ばかりで景色は全く見えない。くじけそうになった時、目の前に出てきたもの・・・
こんな見晴らしのいい場所が、至る所に出てくるのである。おお~。上を見ると、頂上らしいものも見えてきた。
そこから、20分くらい心試しの坂を上り、頂上である。360度のパノラマ。そして、頂上だけは、期待通り涼しかった。
やっとの思いで到着。PM12:30。ジャスト2時間。誰だ~子連れで1時間30分もあればOKなんて紹介していたのは!でも、景色は、暑さも疲れも吹き飛ばしてくれるような美景だった。
下山も、なんだかんだで1時間30分かかった。14:10分到着。けれど途中で、せみの脱皮の瞬間を見つけたり
私有地のため、あまり知られていない「清水」の地を地域の人(森を管理する人かも)に教えてもらい喉を潤したり、
なかなかGOODの旅でありました。帰りには、登山道から車で余市に向けて10程走ると国道沿いにある「鶴亀温泉」に入り、旅を締めくくりました。源泉かけ流し、38度から40度の内湯、大きな露天風呂。温泉通の自分としても期待以上。まあ、あえていえば水風呂はもう少し冷たくてもいいかな。
今回の登山では、山は高度だけでははかれないものだということを、つくづく感じたものでした。それは、この異常な暑さによるものなのか、重ねる年齢によるものなのか。この翌日も32度。もう~北海道ではない殺人的な暑さにへとへと。一緒に登ってくれる妻に感謝!