エスカレーターで車いすが転落、巻き添えの女性が死亡

~なさそうであるかも。そんな時、どうするのだろう?注意・指摘できない世の中。

 

 高松市のショッピングセンターのエスカレーターで、10日、女性の車いすが転落し、76歳の女性が巻き添えになって死亡しました。車いすの79歳の女性と付き添いの81歳の夫も重軽傷を負いました。

 事故が起きたのは、高松市のショッピングセンターにある家具インテリア店のエスカレーターです。10日午前10時半ごろ、高松市の81歳の男性が車いすの79歳の妻を2階から3階に向かうエスカレーターに乗せていて、3階に着いたところで車いすが後ろに向け、転落しました。2人の後ろには、高松市に住む渡邉清美さん(76)が立っていましたが、巻き添えになり、病院で死亡しました。

 また、車いすの妻は骨折などの大けがをしたほか、付き添いの夫も軽いけがをしました。(TBS 11日17:11)

 

 まず、考える前提として、「車椅子でエスカレータを乗る」事が出来るのか。許されるのか、という事に驚く。この老夫婦は、それまでも、同様なことを繰り返してきたのだろうか。エレベータの場所が分からなかったのだろうか。

 そして、周囲は、その違和感に気づかなかったのだろうか。そう考えたとき、自分の目の前に車椅子の人がエスカレータに乗ろうとしたとき、自分ならどうするか。

 危険を感じながらも、その行為を内心批判しながらも、そのまま、後ろに続いてエスカレータに乗るのではないか、と思った。しかも、「老夫婦」だ。

 それでなくても、なかなか他人に注意しにくい世相の昨今だ。悪者になる覚悟で注意する、なかなか難しい事だ、と気づいた。

 今回は、車いすの79歳の女性と付き添いの81歳の夫も重軽傷を負ったが、命に別状はなく、その後ろにいた、年齢のあまり変わらない76歳の老人が死亡したのは、皮肉としか言いようがない。ルールを守ること、守らせることの重要さも再認識させられたニュースである。