米大統領「攻撃したら本当に後悔する」 北朝鮮を強く警告~強者の論理の中で。

~怒りの感情は、自分を焼き尽くすまで消えない?人間の性の中で。

 

  核・ミサイル開発をめぐる米朝の威嚇の応酬がエスカレートするなか、トランプ大統領は11日、「アメリカの領土や同盟国を攻撃したら、本当に後悔する」と北朝鮮側に強く警告しました。
 「金正恩キム・ジョンウン)党委員長が脅迫を一言でも発したら、あるいはグアム島やアメリカの領土、同盟国に何かしたら本当に、そして、すぐに後悔することになる」(アメリカ トランプ大統領)

 トランプ大統領はさらに金党委員長を念頭に「この男のしていることは許されないことだ」として、強い調子で、改めて北朝鮮側に警告を発しました。

(TBS 8月12日(土)6時50分

 

 とどまることの知らない挑発の応酬。結末は、どんなものか。自分たちは見ているしかできない。いくら安部さんが強気な発言をしても、いざというとき、自衛隊は何も出来ないだろう。そんなレベルの話ではないから。

 ただ、トランプ大統領の挑発は、仕方がない部分もあるが、どうも胸の中で落ち着かない。何が?強者の論理がだ。世界で一番の軍事大国。一番の核保有国としての強者の論理。現在なら北朝鮮は、グアムが精一杯。アメリカは、北朝鮮本土を攻撃出来ると。

 アメリカは、「この男のしていることは許されないことだ」というが、アメリカは、民主主義の旗印の下、イランやイラクを危険国として、空爆・攻撃をして、大統領やその国民をも大量に殺戮した。古くはベトナム戦争も。その時は、なぜ、こんなに騒がなかっただろう。それは「自国が攻撃される可能性がなかった」から。ただ、それだけ。

 沖縄や北海道のオスプレイの活動再開も根っ子は同じ。弱者は黙っておれ、という感覚。

 しかし、それすらも必然なのかも知れない。タモリさんの言葉だが「LOVEさえなければ、PEACE」。何かを愛する、守るという感情がなければ、争いは起きず、自然「平和」の状態になる。愛し守る対象さえなければ、何を奪われても何の感情も湧かないのだから、当然である。

 自分の家族・国・プライド。守りたいもの=人間の性、だとすると、人間に戦争を止めることは不可能か。いずれは第三次世界大戦=核戦争も必然か。戦争と平和について考えることは、学校教育で何を教えるかを考える上でも、大いに関係がある。世界共通の教育テーマであるともいうが、危機感だけで生きていくことが出来ない以上、それは、どうしても説得力をもつものになりえない。そんな宿命との戦いなのかもしれない。平和を作ると言うことは。

 日本が核不保持の条約に調印しないのも、そんな人々の「無意識」が、そこに横たわっているのかもしれない。そんな宿命に、人間はどこまで抗うことができるのか。そんな事を、このアメリカ対北朝鮮の問題は提起しているのかもしれない。