威嚇するきつね。公園を占拠!・・・札幌市清田区
対策が出来ないという市の理由=鳥獣保護法
札幌市内の清田区の住宅地に近い公園で歯をむき出しにして人を威嚇するキツネ。
エキノコックスの感染の恐れもあるキツネの出没に、住民も困惑している様子が放映された。
うなり声を上げて人を威嚇するキツネ。札幌市清田区の公園にキツネが頻繁に姿を見せ始めたのは、2017年6月。住民が追い払おうとしても逃げようとはせず、8月15日も公園には、キツネのフンが、あちらこちらにあった。
札幌市清田区土木部 木村顕一郎課長は「法律的に駆除できないので、駆除は考えていない」という。
エキノコックスの感染は命に関わる重篤な感染症で特効薬がない。キツネは対策の打てない人間を見下し、居座る原因になっているという。
なぜ、対策を打てないのか。それは、鳥獣保護法にある。この法律は、簡潔に言うと、法律に定められた鳥獣は、市街地にわなをしかけたり、捕獲してはいけないというものだ。
- 鳥類28種[6]
- カワウ、ゴイサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、エゾライチョウ、ヤマドリ(コシジロヤマドリを除く)、キジ、コジュケイ、バン、ヤマシギ、タシギ、キジバト、ヒヨドリ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
- 哺乳類20種[6]
- タヌキ、キツネ、ノイヌ、ノネコ、テン(ツシマテンを除く)、イタチ(オス)、チョウセンイタチ(オス)、ミンク、アナグマ、アライグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、ハクビシン、イノシシ、ニホンジカ、タイワンリス、シマリス、ヌートリア、ユキウサギ、ノウサギ
対策は、電気柵を使用するのが有効で、四方を囲い込むように電気柵を設置するとしているが、以前、その策をさわろうとした子供が感電し、非難が浴びせられたように、その維持管理にも、費用がかかり、補助はでない。
奈良市では増えすぎた鹿の被害に頭を悩ませている。同様に、効果的な対策は、ない。
法律は、何のためにあるのか。行きすぎた法律は、改善されて然るべきだろう。ちなみに、私が住む場所も、カラスの被害が多数寄せられているが、この法律のため駆除できず、捕獲の後、トラックに入れ物とともに積み込み、近くの「山」に放す。そして、カラスは、また、市街地に戻ってくるという。
「共存」とは、いたずらに「愛護」し、人間はへりくだるものではないだろう。「共存」の意味をもう一度考えるべきかもしれない。人間自身が滅びても、「愛護」するというのは、おかしいだろうから。なんにでも「いきすぎ」「やりすぎ」は、良い結果をもたらさない。